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VoiceMeeter Bananaで苦労!?
なんか難しくて設定できるまで何ヶ月もかかってしまった。何度も失敗。DAWに録音できなくなったり、マイク音声が歪んだりね。かなり苦労?してやっとわかってきました。全部理解はまだだけどもやりたいことができればOKということで。いままででわかったことを解説しますね。

通常PCの中ではアプリの音やマイクで入力した音が混ざって出力されてしまう。それを2系統に振り分けることができるアプリである。それぞれオンオフ可能。このことによってOBSで音を流すアプリ、流さないアプリの選択も可能。
前回の記事のまとめの解説画像を再度掲載すると

前回の説明とかぶってしまうがOBSで録画のときに音声が1つだと困ることがある。マイク音声とアプリの音声が別々に録音できないとバランスをとることができなくなってしまうのだ。例えばDAWで録音したものを再生したときの音と、マイクからそのDAWの解説を入れたときの音を別に調整したい場合などだ。
VoiceMeeter Bananaで何をやりたいのか

各アプリで設定が終わるとこんな感じになる。
マイクからオーディオインターフェイスに入った音はHARDWARE INPUT①に入る。フェーダーの右側にあるアルファベットと数字はその入ってきた音の行き先を指定できる。図ではA1とB1が指定されている。A1は自分で聴くためのモニター(スピーカー、イヤフォンなど)、B2はアプリに引き渡すための出口。B1に行き先を変更もできる。
パソコンから入ってくる音(iTunes、YouTubeなど)も同様にA1のモニター、出力先のB1に振り分けられている。DAWの音も図では線は記入していないがA1のモニター、出力先のB1に振り分けている。
用途によって色々設定できる。例えばOBSstudioで録画の場合、映像トラックの他に複数の音声トラックを作ることができる。PCからの音、マイク音声のバランスを動画編集の段階で調整できるようになる。(複数音声トラックに対応した編集ソフトが必要)音声トラック1つだとバランス調整できないのである。
VoiceMeeter Banana設定の前に
VoiceMeeter Bananaの設定の前にWindowsのサウンド設定が必要です。
まだ終わっていない方は前回の記事を参考にしてみてください。
設定
設定項目を図解していきます。
HARDWARE OUT(出力)の設定
右上のA1をクリック

次にオーディオインターフェイスを使っている人ならその機器のASIOを選択。私の場合Steinberg UR12だとこのような表示。ASIOでないと遅延(音が遅れる)が大きいそうです。

これで出力は決定。
HARDWARE INPUT(入力)の設定
左上のHARDWARE INPUT1の下をクリック。通常「Select Input Device」なのだが、A1でASIOを入れた段階で「A1 ASIO Input(1+2)」となった。ここを最終的には「A1 ASIO Left 1」にしたい。その設定も後述することにする。

これでも良いし、「KS:Steinberg UR12」でもDAWに録音できた。その設定の時DAWでは延滞は感じなかった。ただOBSで録音すると遅延がかなりあったのでASIOのほうが良いのかもしれない。原因はまだ不明だ。ASIOに戻すには「-remove device selection-」を選ぶ。

オーディオインターフェイスにマイクをつなげてテストしてみよう。設定がうまく行っていれば声をいれるとHARDWARE INPUT1のインジケータが反応する。その時オーディオインターフェイス側のGAIN調整も忘れずに。
マイクに関する全体的な設定
先程の説明とかぶる内容もあるが実際に操作してみよう。マイクのところにA1が緑にしよう。これはマイクで入力した音がA1に送るという意味である。A1とはモニターである。自分がイヤフォンやスピーカーで聴く音である。一方、録音したいアプリに送る出口になるのがB1とB2。ここではB1を緑にしよう。例えばOBSの場合音声を複数トラックに録音可能である。OBSのトラック1にB1、トラック2にB2と分けて録音できるということです。
ここではB1にマイクからの音声、B2にPC(DAW)からの音声を分けるためにこういう設定になっている。わからない場合でも図に従って設定していただければ大丈夫です。

フェーダーの名前はフェーダー上で右クリックで変更可能。わかりやすい名前に変更できる。この状態でA1、B1のインジケータが上がり、モニターから音が聞こえれば問題ない。マイクの「mono」はマイクはステレオではないため選択。
PCアプリからくる音の設定
PCアプリなどから来る音は下の図の水色のところだ。

これはA1でモニターするところはマイクと同じだったが、ここではB2に流すように設定されている。マイクの音と分離しているのである。
もう一度整理すると、
A1は自分が聴くためのモニター。B1とB2はこれから使うアプリ(OBSなど)が設定で選択してつかう音を送る出口。
DAWから来る音の設定
DAWから来る音は下の図の赤色のところだ。

仕組みは先程の例と同じ。B1に切り替えPC他のアプリからの音と分けることも可能。色々オンオフしてみていじってみると良いです。
ちなみに上の「DAW」という文字はその箇所で右クリックで名称設定変更できる。
DAW(Cakewalk)を使うための設定
ここまでの設定だけだとDAWでの再生、MIDI打ち込みはできるがマイクやエレキギターの入力ができない。それができるようになる設定を紹介する。まずは右上の「MENU」をクリック。

System settingsを選択

いじる場所は2箇所。

PATCH ASIO ではマイクのみ使う場合はIN 1の左側を「1」にする右側は「–」。IN 2はすべて「–」にする。オーディオインターフェイスのInput2にエレキギターなどをつなぎたい場合のみIN 2の左側のみ「2」にする。図の状態はマイクとエレキギターを使いたいときの設定。
PATCH INSERTでは「in5 Leftとin5 Left」のところを選択する。「in4 Leftとin4 Left」でも問題なさそうなので一度は設定してみたがDAW起動時にiTunes、ChromeでのYouTube再生時音が鳴らなくなった。原因はいまのところ不明。in1~3選択ではうまくいかない。VIRTUAL INPUTではないためだ。理屈はわからない場合でも図に従って設定してみよう。使えるようになればよいのだから。
せっかく設定したのだから設定の保存をしよう。「Save Settings」を選択して保存フォルダを指定、名前を入れればあとで「Load Settings 」で呼び出せる。
メイン画面に戻ってHARDWARE INPUT1の下に「A1 ASIO Left 1」と表示されていればOKである。エレキギター入力などを設定していればHARDWARE INPUT2の下に「A1 ASIO Left 2」となるはずである。
次は#3 DAW:Cakewalk by BandLabの設定だ!
第二回ナノにゃ。今回はVoiceMeeter Bananaの設定なのよ。ややこしいので難しい話はやめて設定方法をわかりやすく解説します。